Do you love“me”?
「……美月ちゃん、今からもう少し時間ある?」
プラネタリウムを出て、少し早めの夜ゴハンを取ったあと、お店を出て、少し薄暗くなった空を見上げる私に、稜君が静かに声をかけた。
「う……ん」
きっと、この前言っていた“大事な話”を今からするんだと、彼の声と表情でわかってしまって、鼓動が少し速くなる。
「じゃー、ちょっといつものトコ付き合って!」
多分、不安そうな顔をしてしまった私の頭をポンポンと撫でた稜君は、笑いながら顔を覗き込んだ。
それから、いつものように私にメットをかぶせた稜君にギュッとしがみついて、大好きなあの場所にバイクで向かった。