Do you love“me”?
稜君は、三月の頭には自分の荷物を全て向こうに送るつもりみたいで、私もそれに合わせて、実家に少しずつ荷物を戻す事になった。
ちなみに、ポーキーはそのまま私が預かる事に。
「じゃー、ポーキーは人質だね」
ケラケラと笑う私を見て、稜君もやっと楽しそうに笑ってくれた。
その稜君の笑顔に、少し胸を撫で下ろした私は、そのままゆっくりと空を見上げた。
その空を、大きな飛行機が轟音を響かせながら飛んで行く。
これから、また冬が来て、新しい春が来る。
その頃私は、どうなっているのだろう?
今の自分でさえ、どうしたいのか分からずにいるのに、そんなの分かるはずがないか……。