Do you love“me”?


「ご馳走様でしたー! お腹いっぱい! 今日は私がお風呂掃除してくるー」

二人揃っての夕食の後、満足そうにお腹を叩いた彼女は「一緒入ろうね」なんて、俺のモヤモヤになんて気付かず無邪気に笑うと、慌ただしくバスルームに消えて行った。


「うー……。もうよくわからーん」

未だに考えがまとまらないヘタレな俺は、唸りながら食器を流しに下げ、カチャカチャとそれを洗いながら、頭の中で色んな言葉を巡らせる。


シンプルに“結婚しよう”?

――うーん。何か、もう一捻り。


「んー……」

ウンウンと頭を抱える俺の耳に届くのは、

「稜くーん!! お風呂出来たよー!」

脱力するほど元気な、キミの声。


とにかく、この気持ちを全部全部、伝えたい。

美月ちゃん。

俺ね、キミの事が大好きで仕方がないんだよ。



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