Do you love“me”?

「ん~、まぁ……」

そうなんだ。

あのミニブタであろうブタちゃんの画像が届いた日から、時々、稜君とLINEでやり取りをしてる私。


稜君からのメッセージには、大抵画像が添付されていて、ちょっと面白い。

それは、道端の野良ネコの写真だったり、夕日の写真だったり。

ある時は、サッカーボールの写真だったり。


こないだは【穴あいた(;_;)】なんていうメッセージのあと、スパイクの写真が添付されていて……。

ちょっと笑っちゃった。


「なに、その微妙な返事」

私の返事を聞いたおねぇーが、クスクスと笑った。


「てか、誰から聞いたの……それ」

「ん~? 航太ー」

「……」

航太君、なぜ知っている?

そんな私の気持ちを読み取ったのか、おねぇーはフフフッと不敵な笑みを浮かべる。


「こないだ、川崎君から電話かかってきて、その時にちょっと聞いたみたい」

「へー……」

日本サッカー界の二大スターの会話に、自分の名前が挙がっているのか。

それはまた……もの凄い違和感。


ちょっと想像してみるけど、勿論、出来るはずもない。

そんなの想像もつかない。


「美月ー! 降りるよっ!」

「あっ! ちょっと待って!!」

おねぇー声でI駅に着いていた事に気付いた私は、パタパタと電車を降りて、何とも頼りない道案内をするおねぇーの後ろを歩きながら、稜君の住むマンションを目指した。

< 45 / 397 >

この作品をシェア

pagetop