Do you love“me”?
「ん~、まぁ……」
そうなんだ。
あのミニブタであろうブタちゃんの画像が届いた日から、時々、稜君とLINEでやり取りをしてる私。
稜君からのメッセージには、大抵画像が添付されていて、ちょっと面白い。
それは、道端の野良ネコの写真だったり、夕日の写真だったり。
ある時は、サッカーボールの写真だったり。
こないだは【穴あいた(;_;)】なんていうメッセージのあと、スパイクの写真が添付されていて……。
ちょっと笑っちゃった。
「なに、その微妙な返事」
私の返事を聞いたおねぇーが、クスクスと笑った。
「てか、誰から聞いたの……それ」
「ん~? 航太ー」
「……」
航太君、なぜ知っている?
そんな私の気持ちを読み取ったのか、おねぇーはフフフッと不敵な笑みを浮かべる。
「こないだ、川崎君から電話かかってきて、その時にちょっと聞いたみたい」
「へー……」
日本サッカー界の二大スターの会話に、自分の名前が挙がっているのか。
それはまた……もの凄い違和感。
ちょっと想像してみるけど、勿論、出来るはずもない。
そんなの想像もつかない。
「美月ー! 降りるよっ!」
「あっ! ちょっと待って!!」
おねぇー声でI駅に着いていた事に気付いた私は、パタパタと電車を降りて、何とも頼りない道案内をするおねぇーの後ろを歩きながら、稜君の住むマンションを目指した。