Do you love“me”?
少しだけ憂鬱な気持ちになってしまって、頭を振った私は視線を上げる。
目の前には、いつも以上に幸せそうに笑う、おねぇーと航太君の姿。
真っ白なドレスに身を包んだおねぇーに、航太君が、そっと何かを耳打ちして、二人でクスクス笑い合っている。
その様子に、さっきまでの憂鬱な気持ちが嘘のように吹き飛んで、私の頬まで緩み、ちょっとくすぐったい気持ちになる。
航太君は、普段は“無愛想”なんて言われていて、あの優しい瞳が向けられるのは、おねぇーだけ。
それって、どんな気分なんだろう。
私には……
まだ、その気持ちがわからない。