有るのはこの気持ちだけ。
「よし!みんな上がるぞ~!お疲れさん。良い年を過ごせよ!」
まだ年若い課長が全員に届くように声をかける。
普段は直帰やら残業やらでバラバラなうちの課だけど、今日だけは全員一緒に上がって数人ずつ固まって駅まで帰るのがお決まり。
もちろん、宮本さんも。
私とは少し離れてるけど、他の営業と話しながら歩いていくのが見える。
あのあと、約束とかはしていない。
駅に着いて、みんな揃ったところで
「お疲れ!」
と口々に言い合って別れはじめた。
「あ、山崎!帰り一緒だっけ?」
同期の女の子が声をかけてくれる。
「あ、私このあと帰省するから、今日は違うの。また来年ね!」
そう言って手を振る。
宮本さんは…いつもと同じ方面に歩き出そうとしてる。
…やっぱ冗談?
たち悪いなぁ…。心臓止まるかってくらいびっくりしたのに。
そう思いながら、夜行バスの出る駅まで行こうと改札に近付くと、ポケットで携帯が鳴り出した。
「はい」
「みんなと別れた?」
…だから、第一声から用件やめましょうよ…と思いつつ、本気だったのかと驚く。
「あ、今…」
「駅の逆側にいるから」
だから!話を途中で遮らない!!
あと勝手に電話切らない!!!
突っ込みながらも足は言われた場所に向かう。
…やばい、私すっごい緊張してるかも…。
耳元で心臓が鳴ってるもん。。
まだ年若い課長が全員に届くように声をかける。
普段は直帰やら残業やらでバラバラなうちの課だけど、今日だけは全員一緒に上がって数人ずつ固まって駅まで帰るのがお決まり。
もちろん、宮本さんも。
私とは少し離れてるけど、他の営業と話しながら歩いていくのが見える。
あのあと、約束とかはしていない。
駅に着いて、みんな揃ったところで
「お疲れ!」
と口々に言い合って別れはじめた。
「あ、山崎!帰り一緒だっけ?」
同期の女の子が声をかけてくれる。
「あ、私このあと帰省するから、今日は違うの。また来年ね!」
そう言って手を振る。
宮本さんは…いつもと同じ方面に歩き出そうとしてる。
…やっぱ冗談?
たち悪いなぁ…。心臓止まるかってくらいびっくりしたのに。
そう思いながら、夜行バスの出る駅まで行こうと改札に近付くと、ポケットで携帯が鳴り出した。
「はい」
「みんなと別れた?」
…だから、第一声から用件やめましょうよ…と思いつつ、本気だったのかと驚く。
「あ、今…」
「駅の逆側にいるから」
だから!話を途中で遮らない!!
あと勝手に電話切らない!!!
突っ込みながらも足は言われた場所に向かう。
…やばい、私すっごい緊張してるかも…。
耳元で心臓が鳴ってるもん。。