あたしからわたしへ







「…そっか。てか愛子には勿体ないよ!」







愛子はあたしの突然の大声に驚いて目をまん丸にしている。








「あいつ性格最悪だもん。なんかほんと最悪。ジェントルマンじゃないね。紳士度が足りないね。うん!」








何でこんなにもムキになっているのだろう。







愛子を慰めるため?







違う、他の理由。







「そんなことないよ」









愛子はそう笑って流した。









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