家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
明かされた過去
「あたしの…家出した理由を聞いてないでしょ?」
「そういやそうだな…」
「あれ、翔には話しておきたいの。だから…」
「いいよ。話して。」
「うん…あのね、あたしね、学校ではいじめられてたの。で、家に帰れば父親に暴力振るわれて。」
「うん…」
「もう、限界だった。ボロボロになってた。」
「うん…」
「あたし、弱いから逃げたの。全てがどうでもよくなって。」
「うん…」
「そこで、ボロボロになってたあたしを見つけたのが翔。」
「……。」
「翔にであって、変わろうって思えたの。始めて人を信じられたの。この人の側にずっと、これからもいたいなって。」
「うん…」
「だからね、翔…」
「うん?」
「翔が、もしよかったら、これからも…
あたしのそばに居てください。」