家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
これまでとは違う、深いキス。
口を割って口の中に翔の舌が入り込む。
「ん…っ…は、ぁ…」
「いいね。その声。ゾクゾクする…」
あたしが反応すれば甘い声であたしを褒める。
苦しくなって翔の胸を強く押すと、翔の舌はあたしの口から抜けて、離れていった。
「ん…も…」
息がきれてうまく抗議できない。
「羅夢…お前…気づくのおせぇんだよ。」
「え?」
「バーカ。今まで以上に俺に溺れてろ。」
「溺れっ…?」
「お前はそのまま俺だけを見てればいい…」
「???」
「お前の始めては俺に全て捧げろよ?」
意地悪な笑顔をあたしに向けて…
あたしの耳元で、こう囁いた。
「お前…まだ、バージンだから。」