家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
翔はそのままズカズカとあたしの前まで歩いて来た。
「ひっ…!」
なにおびえたこえだしてんだあたし…
「羅夢…」
「ひいっ。」
「遅い。疲れた。」
「ご、ごめ…?」
謝ろうとしてふと気がついた。
「ん…?ちょっと待って。なんか流れで謝りそうになったけど、別にあたし悪いことしてないよね?」
「は?」
「だって待ってくれなんて…」
頼んでない、と言いかけてやめた。
翔にわるいかなっておもったから。
「なんでもない。ごめん。いこ。」
「は?お前、どうしたの?」
「チッ…」
説明したくないあたしは舌打ちで威嚇。
「……」
見事に翔は黙り込んだ。(笑)