家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
親には連絡したくなかったけど、しょうがなくした。
2日ぶりに聞く娘の声に戸惑うこともなく、
「なんか、用?」
ってきかれた。
あっ、こういう親なんだ。ちょっとドライな感じ?なんか違うか。
「あー、そのさぁ、あたし結婚するから。でも式とか挙げないから。それだけ。学校も、こっちの学校通うから。」
「ふーん…あんたもうそんなとしだっけ?まぁ、いいや。楽しくくらしなよ。じゃあね。」
ブツッー。ツー。ツー。無情なコールの音。
娘が結婚するっていうのにこの反応。もうホント笑っちゃうよね。
「なんだって?」
翔が聞いてくる。
「ああ…別に。」
「そっか。」
「うん…」
「よーっし。羅夢、買い物いこ。」
「え。いまから?なんで?」
「必要なもの買いに。「そんな急に」言っとくけど、拒否権無いよ?」
「行きます行きますよ…」
あたしは半ば諦め気味に言う。