家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
あたしたちの出番はちょうど最後。
くじ運がよかったのか悪かったのか…(笑)
ステージとなる体育館へ行くともうたくさんの人が集まっていた。
名門校の伝統行事ともなれば当たり前のことなのだけれど。
「…どうしよう。緊張してきちゃった。」
こんなにたくさんの人の前で歌うんだ。
「僕も(笑)でも大丈夫。聞いて欲しい人がいるんでしょ?」
「え…」
「あの歌詞みて気づかないわけないじゃん。あれ歌ったあとに渡しに行くんでしょ?
離婚届。」
「うん…なんかこのままじゃこうかいするようなきがして。」
「いいんじゃない?協力するよ。」
「ありがとう。」
でも
そんなことを話しているうちに…