家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
男の子に見とれていると。
「おいっ。なにしてたんだよっ。捕まるところだったろっ。」
ーいきなり怒鳴られた。
「お前なんでこんな時間にウロウロして…なに泣いてんだよ。」
え…ウソ。あたし泣いてる。
「はぁ…。女に泣かれるの嫌なんだけど。」
男の子がこまったようにいった。
「あ…ご、ごめんなさい!!」
助けてくれたのに迷惑かけちゃった。
そう思ったら余計涙が…
「お前…よくなくな。家出か?」
「はい…」
「そうか。だからか。」
男の子が納得したようにつぶやく。なにか考えてる?
「あ、あの…ありがとうございました。あたし、高野羅夢です。」
「あ、あぁおれ綾瀬翔。」
「はい!」
あたしが名乗ると、かけ…るくんも思い出したように名前を言った。
「羅夢って可愛い名前だなー」
そう言ってにっこり笑ってくれた。
そしてふいに。
「ラムは何歳なの?」
えええええええ!?
なんですかその質問?!
なんで今の流れでそういう話でたの?!
それに、いきなりタメ口の呼び捨て?!
なんてひじょーしきなヤローだ!!