恋、涙 …【3】〜俺の大切なもの〜
ここは俺の大切な妻、希【ノゾミ】の実家。
希は2日前に娘の結愛【ユウア】を出産したばかりで、まだ病院に入院中だ。
俺は仕事があるし、まだ小さな茉央を昼間家に1人きりにはしておけないということもあり、いつもここでお義母さんに預かってもらっている。
「お義母さん、いつもすいません…」
「いいのよ、そんなの。茉央は可愛い孫だし、一真くんは大事な息子だもの。希が退院して落ち着くまで、茉央の世話と一真くんの健康管理は私の仕事よ。」
そう言って、お義母さんは俺に笑顔を向けた。
その笑顔を見ながら、あぁ…希はお義母さん似だなとつくづく思う俺だった。