恋、涙 …【3】〜俺の大切なもの〜



「こら、茉央!!」



夕飯をご馳走になり、お義母さんやお義父さんと少し話をした後、俺は茉央と自分の家へ帰って来た。



帰って来るなり走ってどこかへ行こうとする茉央を追いかけて捕まえる。



捕まえられた茉央は俺の腕の中で暴れているが、笑っているので嫌がっている訳ではなさそうだ。



多分…
遊ぼうとしてるんだろう。



「パパー」



「ん?」



「きょーね、ばぁばとママとゆーちゃんとあそんだのー」



嬉しそうに話す茉央を見て、俺も思わず笑みが溢れる。



「そっか……ママとゆーちゃん、元気だった?」



「うんっ!!」



俺は結愛が生まれた日以来病院に行けてないから、茉央やお義母さんから話を聞くだけ。



そろそろ会いたいな─






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