3人の王子様
実は
私は大のホラー嫌い。
超苦手なのだ。
『始まったね明日香っち、恐くなったら抱きついていいよ?』
「こ、こわいくないもん…」
はい、嘘です。
超絶コワイです…
そして映画は進むにつれ
グロテスクな映像になり…
「きゃっ」
『…明日香っち、コワイの??』
「ぜっ全然!」
本当はもうヤバいけど…
「ひゃっ」
「おわっ」
「ヒイッ」
私は声に出してしまっていた。
『明日香っち…うるさい…笑』
「だ、だって…こわくて…うぅっ」
ーグイッ
そのとき
蓮が私を抱き寄せてきた。
『…だったら、俺だけ見とけば』
「え…」
『てかずっとこうしててよ?うるさくないし♪』
「バカっ//」
『ねーね、キスしてもい?』
蓮の手が私の腰を回して引き寄せる。
「ちょ、やめて、離してっ…」
『なんで~?逃げれるもんなら逃げてみなよ』
「…っ」
なんでこんな力強いのっ
逃げれる訳ないじゃんっ…
「ちょっ!蓮っ…」