STAR
「え、ホントに…?」
着替え終わったあたし達はなるべく急いで体育館に向かう。
「うん。あ、でもさ…」
「でも?」
そして、恵美は少しだけ意地悪そうに微笑んだ。
…女の子のあたしから見ても可愛い。
「それって、愛の事、気にしてるってことなんじゃないの?」
…え?そっか、そういう考え方もできるんだ。
[それって、愛の事、気にしてるってことなんじゃないの?]
そんなこと言われたら、なんか期待しちゃうよね…?
でも、
「それは無い、気がする。」
「なんで?」
「――昇、好きな人が居る気がする。」
昇はきっと、恋をしてる。