STAR
「さ、そろそろ帰ろか?」
「あ、はいっ!」
先輩がそう切り出したのはあたりがすっかり暗くなってしまってから。
…もう少し、一緒にいたいな、なんて思ってしまった。
「…もうちょっとだけでも、話す?」
「あ、あたしは別に大丈夫ですけど…」
言い終わった瞬間、携帯が鳴った。
「どないしたんー?」
「あ、なんかお母さんが牛乳買って来いって。」
「そしたら、買いに行こか。」
…先輩がそう言ってくれたので、あたしは先輩の言葉に甘えた。
「…今日は本当にありがとうございましたっ!」
「どーいたしまして。」
送ってくれた先輩に、お礼を告げる。
「あ…愛ちゃん、」
「はい?」
「俺、愛ちゃんの事…好きかもしれへん。」