STAR


恵美と話していると、新が迎えに来た。


「愛ー、メシ食おー!」

「はいはーい、ちょっと待ってね!」


恵美に一言言って、新と屋上に向かって歩く。

「恵美ちゃん置いてきてよかったん?」

新が心配そうに私に聞いてくる。

「うん。大丈夫だよ、昇や章くんいるし。」

「そか、ならエエねん。」



****************


「うまかったぁー!」

「ホント?良かった…実はちょっと自信あったんだ」

新があたしの髪をくしゃくしゃと撫でる。

「最高に美味かったで!」

新の笑顔に、胸がトクンと一つ脈をうつ。

「ありがと!」

「さぁー…午後の授業もがんばろか」

「うん!」



< 33 / 40 >

この作品をシェア

pagetop