僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
>ありえない>
――嗚呼、ほんと、びっくりした。
あの真面目で完璧主義のママが、若い男を囲ってるなんて……
ありえない。
あたしは、胸元に輝くハート型のダイヤのペンダントをクルクルと触りながら、あの日目にした光景を思い出していた。
――何? あの男。ママのこと、なんか熱い目で見つめたりして。
十四も年上だよ?
自分の母親とそう変わらない歳だよ?
あたしの方が歳近いって、ありえないから……