僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
でも、やっぱり気が付いちゃたんだよね。
ママの横に、ピッタリと寄り添うように立つ彼の存在に。
「こいつは誰だ? 好美の彼氏か? 畜生、俺はここでものけ者か」って、今度は怒り出しちゃった。
パパは最初、彼をあたしの彼氏と思ったみたい。
まぁ、見た目から言って、間違えても仕方ないよね。
「違うよパパ、誤解だよ」
あたしは、なんとかパパをなだめようと思ったんだけど、彼のこと、何て説明していいか困っちゃって言葉が続かなかった。
そしたら……
「あの、僕、弘美さんの家に下宿させていただいてる、畠山っていいます。今日はお二人を誘って映画を観てきたところで、特に秘密にするようなことは何も……」
なんて、彼が真面目な顔で説明を始めちゃったの。