僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

「誤解しないで。

あたしがあなたと今暮らしているのは必然だと思ってる。
あの日、君を助けて、君があたしに会いに来て、あたしは君の今後を見届けようと思った。
君があたしと暮らしてるのは、一種の契約で、家賃も払ってもらうし家事もしてもらってる。
君を助けたあたしには、君の今後を見届ける責任があるし、君が立派に独り立ちする時があたし達の契約が終わる時。

あたしはそう思ってる」

畠山孝幸は私の言葉を、私の顔を見据えて、じっと聞き入っていた。

「僕は独り立ちなんてする気はありませんよ」

暫く間を置いて、彼はきっぱりとそう言った。

「えっ?」
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