僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
「で、どんな男なの?」
「う~ん、家に下宿してる三十代のフリーター」
「なに? もう同棲してるわけ?!」
「ちゃんと家賃もらってる下宿人だよ」
「気をつけなよ。あんた頭は固い癖に、一度気を許すと、何処までもってとこあるからね」
「それ、どういう意味よ?」
「だって……、あんたが辻さんと結婚したのも好美ちゃんがお腹にいたからでしょ?
つまりは、デキ婚じゃない。
あたしはてっきりあんたは就職して、固い人生送ると思ってた」
「だよね……」
「で、どこまでいったわけ? もう身体の関係なの?」
「ヤダ……、十四も年下だよ、そんなの恥ずかしくって……
でも……、一緒にいると安心できる、なんかホッとするんだ」
「ヤダ弘美ってば、それじゃ茶飲み友達じゃない?
若い男なんでしょ相手は。
あ、もしかしてあんたの財産目当てとか?
気をつけなさいよ!」