僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
>受け止めた想い
私は、彼の触れた唇を指でそっとなぞった。
何故、あの状況で彼はキスをしたのか。
私はその訳を知る必要があった。
私が思わず抱きついたから?
私の不安を鎮めるため?
ファーストキスを奪われた訳でもないし、そんなことで驚く歳でもない。
だとしても、そんな打消しの言葉がなんの役にも立たないことは明白だった。
実際、私の身体は過剰に反応し、震えるほどにうろたえていたのだから。