僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
私は、一人、ソファに座ってテレビを眺めていた。
ただ、じっと眺めていた。
テレビから流れる笑い声も、それは只の私の周りに渦巻く音と化した。
部屋の景色や、空気、匂い。
そんなもの全てを身に纏わせて、私は心の隙間を埋めようと格闘していた。
大丈夫、一人でも大丈夫だと、自分に言い聞かせた。
今までだって、そうやって生きてきた。
私は昔から手のかからない良い子だと、母からも遠ざけられて育ってきたし。
何でも一人で良くできる、自慢の娘として育ってきた。