僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?



そして、誰かと時を分かつ幸せを思った。



今度は間違わない。

今度は大切に守ってみせる。

その想いがたとえ幻想だとしても。

今、自分が感じる感情を大切に生きてみたい。

私は抱きしめられたい。

私は守られたい。

そして、私は彼に抱かれたい。


それは彼が求める求めないに拘らず、私が欲する願いなのだ。

巡る思考は、感情の高鳴りとともに終焉を迎え、私の心を露わにした。



私は、自分の心のままに生きてみたい。

今度こそ。


私の頬を濡らした涙は、いつのまにか乾いていて。

私は一人、居間で毛布に包まって目を閉じた。




夜明けが、もうすぐそこに迫っていた。
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