僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
「抵抗しないんですね」
あっさりと受け入れられらた手に、僕は少し戸惑って、彼女の顔を覗きこんだ。
「ここじゃ、さすがに嫌かな……」
思いがけない返事の後、ほんのり頬を赤らめる弘美さんを僕は抱き上げる。
彼女を抱いてそのまま寝室へと真っ直ぐに向かい、冷たく冷え切ったシーツの上に、その身体を横たえた。
「抱いていいんですか」
迷いはなかったが、今一度確認しておきたかった。
「あなたに、抱かれたい……」
何事にも冷静な弘美さんの口から漏れた小さな呟き。
僕は、驚きとともに溢れる熱い想いに満たされて、彼女の上にそっと重なった。