僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

夜、彼女を抱いて眠る僕の手に、時に熱く彼女はその手を重ねた。


「抱いて……」


と、小さく彼女が呟く。


そして、僕たちは、まるで一つの塊のように溶け合って、気付くのだ。


ここにある幸せに。

手を伸ばせば触れる安らぎに。

唇を重ね、肌を寄せ合い、確かめる。


その存在を。



だた、その存在を。
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