僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
「きみってさ、ほんと……」
そう言いかけて、あたしの口は彼の唇で塞がれた。
もうこれ以上言葉はいらない。
今日一日の苦労は、今日一日で十分……だ。
兎に角、病院へ行って、好美に会って、状況を見て……
それからのことは、また考えればいい。
難しく考えるのはよそう。
彼の言うようにあっさりと受け流せば良いのだ。
確かなことは、私には彼がいるということ。
彼に守られているということ。
私は今、幸せだということ。
今の幸せと、やるべきことは両立できるのだということ。
わたしらしさが受け入れられているということ。