僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
「好美」
って、あたしを呼ぶママの声に安堵したのも束の間。
「好美さん、心細かったでしょう? たいへんでしたね」
なんて、あの男が知ったかぶってあたしに声をかけてきて、気分は台無しだよ。
だいたいあたしに同情するなんて百年早い。
「貴方には関係ないでしょ、ほっといて!」
あたしからママを奪った男に同情なんてされたくないし!
って、睨みつけたつもりが、目から涙が滲んできちゃった。