僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
>巡り合わせ
好美にとって、これからの生活は想像もできない位、暗くて厳しいものかもしれない。
(やっぱり無理かな、無理だろうか?)
彼に目くばせされ、好美の足元を見て驚いた。
あのお洒落な好美が、不揃いの靴を左右履いて気づかないでいた。
余程気が動転して、慌てていたに違いない。
今まで過保護に育てすぎた。
それは私の責任でもある。
娘の重責を少しでも軽くしてやるのが、今の母としての私の役目であると。
私は素直に受け入れることができた。
彼のお蔭で。