僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

「いやぁ、僕、くうちゃんがここに居る、って言うだけで幸せですよぉ~

ほんと、今でも時々、夢じゃないかなって不安になります」


真っ赤な顔して、真顔でそう言う金井くんは、正直相当酔ってると思う。


「弘美さんには、色々ご批判を受けること覚悟の上です。

でも、僕、邦子さんを幸せにする自信があります」


真っ赤な目をして、私にそう訴える彼の姿は当時のままで、なんだか不思議な気持ちになる。

彼なら信じられる。彼だから信じたい。


それが今の邦子の気持ちなんだろうなと思った。
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