僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?


僕は食卓に器を並べ、きゅうりの酢の物を盛り付ける。

次に、冷蔵庫からラップをかけた刺身皿と冷奴を取り出して並べた。

いつも通りの手慣れた手順だ。


その間に弘美さんは鍋に火を入れ、味噌汁を温めた。



「ご飯は少し後にする?」


「そうですね、先ずは一杯飲みましょうか」



向かい合った食卓で食べる夕餉。


また、彼女と僕の日常が戻ったのだ。
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