僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
そんな彼にじっと見つめられ、あたしは年甲斐もなく落ち着かない。
「あ、あの荷物ね。大丈夫、ちゃんと預かってる」
「弘美さん、荷物のこと、ありがとうございます。でも、今日は、荷物を口実に、先日のお礼に伺わせて頂きました。あの時は、本当にお世話になりました。弘美さんに助けて頂かなかったら、今、僕はここにはいません。弘美さんは、僕の命の恩人です」
そう言って、彼は深深と頭を下げた。