青空ライン *Third Story*
――――…
「それで!いったい別れるかもしれないってどういうこと!」
うー…
別れるってまで言い過ぎちゃったかな?
あたしが一方的に思ってるだけだし。
しかも、いつもサッカー部のみんなとお昼ごはんを食べるのに今日は希美が
「今日はそれどころじゃないからサッカー部たちで水いらずで食べて」
と意味の分からない言葉を並べてみんなに言うと、あたしの手を掴んで屋上に連れてきて
……今に至る訳です。
「だって…
優が浮気してるところ…
自分の目で見ちゃったから。
それで、今日優が朝あたしの家で待ってたんだけど
優の話を1つでも聞いて別れ話が出るのが怖くて
何も聞かずに
大嫌いって言って逃げちゃった…」
あたしは一連のできごとを話してから、携帯のメールを見せた。
もう先の未来は真っ暗で終わりしか見えなかった。