青空ライン *Third Story*



ドアが閉まった瞬間、部屋の中は真っ暗になった。



真っ暗なだけなく何の音もしなくて



近くにあった電気のスイッチをつけようとしたらその手は優によって止められて



気づくとあたしは壁と優に挟まれていた。



「頼むから…もう別れるなんて言うなよ…」



優の弱々しい声が落ちてきて、強く手を握られた。


だけどあたしはそれを拒んで首を横に振って優から視線を反らした。



「理由は?」



「…え」



理由なんてそんなの優が一番分かってるはずなのに…


それにせっかくこっちが身を引くって言ったのにどうして優は別れるなんて言うなよ…なんて言うの?



「俺が納得できる内容なんてないと思うけど、話して。」



あの日見たのは間違いなく優なのに…



あたしの頭の中は怒りで満ち溢れてきてブチッと何かが切れた。


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