青空ライン *Third Story*



「…話したくない!」



これ以上あたしを惨めな気持ちにして何がしたいの?


あたしを泣かせて、笑いたいの?



最低だよ…



まだ浮気のことを自分から話して謝ってくれた方が全然良い!



それを本人どころかあたしにそのことを言わせるなんて…優のことを心底見損なった!



「何でだよ…頼むから訳をちゃんと話して」



と必死に懇願してくる優だけど、自分から話すのはどうしても嫌で感情的になったあたしは



「優の…彼女辞める。



もうあたしに関わらないで!」



そして1回下を向いて、無理矢理笑顔を浮かべると


「山下先輩は好きな人と幸せになって下さい。



あたし、先輩のこと…



大好きでした。さようなら。」



話し終わった途端優が一瞬強く握っていた腕を緩めたのを見逃さなかった



あたしはドアを勢いよく開けて転びそうになるくらい全力で走った。


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