青空ライン *Third Story*
―翌日。
長い長い夜が終わってまた朝が来た。
このままずっと朝が来なければいいのにとずっと願っていたのにそれは叶わなかった。
今日は一睡もしてない。
寝ようといくら念じてみても、羊の数を数えてみても結局、いつものように眠りにつくことができなかった。
「優…会いたいよ…」
昨日の今日でもう別れたことを後悔している。
あんなに考えて決断したことなのに…そんなことなんて一晩も立てばすぐに変わってしまう。
だけど戻りたくても一生戻ることはできない。
もう優のことは……こんな終わった今でも大好きだけれど忘れなくちゃいけないから。
ゆっくりでいいから少しずつ少しずつ思い出にして行こう。
あたしはカーテンを思いっきり開けて学校に行く支度を始めた。