青空ライン *Third Story*



「どうして?どうして圭が浮気してないってそんなに言えるの?



圭はあたしより西条先輩のことが好きだったからあんなことしたんでしょ?」



涙声になっていたのが自分でも分かる。



頑張って嗚咽が出ないように我慢して希美に全部ぶつけた。



「この後も私から話すことはできるけど…



この後からちゃんと本人から、春田から聞くべきだよ。



それでも信じられないなら青木に聞いて。3年間部活一緒にやってきたんだから青木のことは信じられるでしょ?」



あたしは希美の言葉に強く頷いた。



圭のことはまだちゃんとは信じることはできないけど


優たちの代が引退してから部長として引っ張ってくれて、



部活を辞めようとしたあたしの退部届を破いてまで引き止めてくれた青木くんになら信じることはできる。


「でもなんで青木くんなの?」



「青木と春田は中学の時から仲良いから。」



全然知らなかった。



青木くんの口から圭の名前が出てきたこと1度もなかったから。




< 124 / 166 >

この作品をシェア

pagetop