青空ライン *Third Story*



「…そうだったんだ。」



青木くんもあたしと圭が付き合ってたこと知ってたんだ。



付き合ってたって言っても期間は凄く短かったからみんな知らないかと思ってた。



青木くんも事情を知ってるからあたしが信じられる青木くんに



圭を信じられなかったら聞いてみなって希美が言ってくれたんだもんね。



だからあたしに気を遣って青木くんは圭の話は出さなかったのかな?



あたしは散々希美と遊んだことやあったことを話して聞いてもらってたのに



あたしのせいで青木くんはそんな楽しい話でさえあたしのいる前では話せなかったんだ。



「あたし…青木くんに悪いことしちゃった。」



「…今更中学の時の話を掘り返すのはよくないことかもしれないけど



もう杏は春田に会っちゃったし、優先輩も今は大会で海外に行っちゃってるからこれを機に2人のことよく考えて。」



希美はあたしにそう告げると、ホームルームの始まりに鳴るチャイムが鳴るちょっと前に席に戻って行った。



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