青空ライン *Third Story*
「ほ、本当…なの?」
声が震えてる杏。今にも泣きそうな顔してる。
「まだ仮定の話だけど…」
「嘘だ…希美も同じこと言ってたもん。」
何で俺が言う前に知ってんだよ。
萩原め、余計なこと言いやがって。
でも信じるかどうかは杏自身の問題だし俺は話すだけか。
「俺さ…よく分かんないけど
西条先輩がバスケ部の練習見に来たり、呼び出されたりして接点持つようになって
だけどそんな時間を割くくらいなら杏との時間に使いたかったから冷たく接してたんだ。
それから杏と付き合ってる時に西条先輩に告白されたんだ。
もちろん、俺の頭には杏しかなかったから当たり前のように振った。」
そこまでは良かったんだ。
そう。そこまでは…
まだ本格的には西条先輩が動き出してなかったから。