青空ライン *Third Story*



「あたし…今日から受験まではとりあえず優先順位を変えて頑張ってみます。



優先輩も将来の夢に向かって頑張ってますもんね!あたしだけ悠長に恋愛してるわけにいかないし。」



うん。



これでいい。



あたしの選択は間違ってなんかない!



「そうだな。二ノ宮、これだけは言っとく。教師があんまり生徒の恋愛に入り込まない方がいいと思うが、


どんなに辛いことがあっても、不安になっても二ノ宮が山下のことを信じ続ける限り2人は終わらないよ。


もちろん、溜め込まずに全部その辛いことや不安になったことを二ノ宮が山下にぶつければな。」



先生…



今まで、全然先生はあたしと優が付き合うことに関して何も言って来なかったけれど、本当はいつもそばで応援してくれてたのかな?



なんかあたしが優に連絡取ってないことや不安でいっぱいな気持ち全てがバレている気がする……



「たとえ相手に迷惑がかかると思っても…ですか?」



…確かに最初の頃はよく優にメールを打ったり、電話を掛けようとしたけど



最後に立ちはだかった"迷惑"って言葉に勝てなくて、ボタンが押せなかった。



「二ノ宮が迷惑だと思っていても、山下は迷惑じゃないかもしれない。



そうだろ?自分の心は分かっても相手の心は自分には読めないんだから。」


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