青空ライン *Third Story*
教室に入ると、みんなお弁当を食べ終わったみたいで話したり、おかしをつまんでいた。
あたしは希美の席に行くと、希美が話す前に話し出した。
「希美、ごめんね。あたし色々考えすぎて、人に頼ることを忘れてた。
もう、溜め込む自分はやめたんだ。
優にもさっきメールした。信じてるって、色々考えすぎて連絡しないでごめんなさいって!
だからいっぱい相談しちゃうかもしれないけど許してね。」
怒ってるかな…?
でも許してくれるまで何度も謝まらないと…
わがままだけどこの関係は何があっても崩したくないからね。
「杏のばか!本当に心配したんだから!
いつでも話なら聞くから言ってよね。将希とデートしてても飛んできてあげる。」
と言って希美はあたしに抱き着いて来た。
そ、それは困る!
いくら優しい将希くんでも…
「希美、そんなことしたらあたしが将希くんに怒られちゃうよ!」
「いいの!杏の方が大事だから。」
そんなこと言っちゃって。
知らないよ?近くに将希くんがいるのに。
「でも…ありがとう。」
あたしは笑顔で微笑んだ。
希美、大好き。
あたしたちはその後、担任の授業で先生が入ってきた瞬間、一瞬わざと変な顔をされたけど《良かったな》と口パクで言ってくれた。