青空ライン *Third Story*



もしかしたら、向こうで大切な人ができたかもしれない。



あの時約束したけど、もう前の話だし忘れちゃったかもしれない。



そう考えたらあたしの頭はマイナスに進むばかり…



推薦だけど入試だって控えてるのに。



彼はいつになったら帰ってくるんだろ。



今日も授業を受けながら、ひっそり彼のことを考えていた。

 

授業が終わると…



「杏、お昼食べに行こう!」



「うん!」



クラス替えはないから希美とはずっと一緒。



あたしたちはいつもサッカー部の人と一緒にお昼を食べている。



前は普通に2人で食べてたんだけど、引退してから滅多に集まれなくなっちゃうからお昼ぐらいはみんなで食べようってなって、


あたし女子1人のことを部長の青木くんが気を遣ってくれて希美も食べることになったんだ。





< 3 / 166 >

この作品をシェア

pagetop