青空ライン *Third Story*



あの日から1週間後の今日。



つまり今日は優が帰国する日。



本当は学校なんか休んで空港まで迎えに行きたいけど、学生だし受験生だから行けない。



しかももしかしたらマスコミが来ているかもしれないから、むやみやたらに行くことはできない。



でも今日は放課後優の歓迎会があるから、一緒にいれると思ったら素直に嬉しいんだ。



だから昨日の勉強も頑張っちゃったし!



「杏…、隈(クマ)できてるよ?昨日寝れなかったの?」



うそ…



たしかに3時過ぎまで勉強頑張ったけど、隈のことまで考えなかったよ。



「そんなに酷い?寝れなくはなかったんだけど、今日勉強したくなかったからその分頑張っちゃったんだよね…」



「そういうことね!今日化粧道具持ってきてるからパーティーの前にファンデーションで隠してあげるよ。



ついでにメイクもしてあげる!」



と言ってくれた。



さすが希美。本当に何でもできて羨ましいな。



「ありがとう、よろしくね。」



その日の授業も普通にサボらず受けたけど、頭の中は優のことでいっぱいで全然集中できなかった。



みんなもそうだったのかお昼休みに一緒にごはんを食べている時の話題は今日のパーティーのことでいっぱいだった。



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