青空ライン *Third Story*



ドアが開くと…



パァーッン!とクラッカーの音がいっぱい鳴って、あたしたちの目の前に優と萩原先輩が現れた。



みんなクラッカーをすでに鳴らし終わって「おかえりー!」と言ってるのに



あたしの手の中には優の姿に圧倒されて鳴らしてないクラッカーが1つ。



だってだって1週間のうちにまた…かっこよくなった気がするんだもん。



私服だってどうしてこんなに似合うんですか?って聞きたいくらい似合っていて


久々に大好きな笑顔を見てしまったら固まっちゃっても無理はないよ…ね?


そんなあたしの姿を見つけた優はあたしの所にやってきて



「クラッカー鳴らしてくれないの?」



と悪戯な笑みを浮かべながら言ってきた。



そしてそれに気付いたみんなが「二ノ宮まだ鳴らしてねぇのかよ?」と言って急かしてきた。




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