青空ライン *Third Story*
ドキドキする…
みんなに聞こえてしまってないか心配になるくらい。
目の前には優がいるし
周りには部員でいっぱいだし。
なんでさっきみんなと一緒にクラッカーを鳴らさなかったんだろ。
だけど…あたしがクラッカーを鳴らさない限り次に進まない。
あたしは緊張を押し切って、クラッカーを持ち直すと、白いひもをちょっと強く引いて
パァーッン!と音が鳴ってからすぐに
「優先輩、おかえりなさい!」
と笑顔で微笑みながら言った。
優は一瞬目を見開いてびっくりしてたけど
「ただいま」
と笑顔で優も言ってくれた。