青空ライン *Third Story*
それから垣ノ内先輩が乾杯を言ってからはもうドンチャン騒ぎ。
でもこのメンバーで会えたことはすっごく嬉しい。
もちろん、ソフトドリンクのみでアルコールは一切なしだから酔っている訳ではない。
ちょっとくらい優と話せるかな?って思ったけど…
先輩や後輩関係なくすぐに呼ばれて捕まっちゃって全然話せない。
サインをもらったり、握手している人たちもいるくらいだし…
優がいなくて相手してくれなくて淋しいなんて
そんなわがままなこと思っちゃいけないんだろうけど…
どうしても淋しいってそばにいて欲しいと思ってしまう。
「二ーノ宮っ!」
テーブルに並べられている料理を見ていると、後ろから誰かに声を掛けられた。
「わっ!萩原先輩、お久しぶりです。お元気でしたか?」
後ろを振り返ると、少し大人っぽくなって印象が変わった萩原先輩が立っていた。