青空ライン *Third Story*



「お待たせ」



と言われて優を見ると、テーブルの上に2人分の紅茶とマカロンを置いた。



「これって…」



「そう、フランスのお土産。スーツケースに入ったのこれくらいだったから明日か明後日にたくさん届くと思う。」



すごい…いろんな色のマカロンがある。



赤い色のって何味なのかな?



おいしそう。



「ねぇ…食べていい?」



「もちろん、でもその前に手を出して。」



真面目な顔をして言う優に一瞬どうしたのかな?って思ったけど、また何かフランスのお菓子をくれるのかと思って片方の掌を差し出した。



「違うよ、他のお菓子は明日までお預け。



今日はこっち。」



と言ってあたしの手をくるっと逆にしてポケットから何かを取り出すと、あたしの指に嵌めた。



「きれい…」



派手じゃなくてシンプルなリング。



キラキラ光ってる。



でも…これかなり高そう。



「将来の約束。俺もつけてるから。」



優の手にもあたしと同じ指輪があった。


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