青空ライン *Third Story*
「ねぇ…優これ高くなかった?」
すごくすごく嬉しいんだよ?
でも、あたしが言いにくそうに聞くと…
「俺が聞きたい言葉はそんな言葉じゃないんだけど?」
と言ってあたしの質問には答えてくれなかった。
だけど、優がそうやって言ってくれるなら…
「ありがとう、すごく嬉しい。
絶対に大切にするね。」と笑顔で言った。
「あぁ、こんなことしてから言うなんてズルイと思うけど…
1年間連絡も取らないで放って置いた形になっちゃったけど
向こうに行って…サッカーしてた時も、勉強してた時も、
友達といる時もずっと杏のこと想ってた。
杏が俺に呆れて少しでも冷めたのなら、また好きにさせるから
俺と他の奴で揺れているなら俺の方にしか見向きできないようにするから
だからもう1度俺と付き合って下さい。」
優はあたしの目をじっと見続けて逸らそうとは決してしなかった。
言葉じゃなくて優から気持ちが伝わってくる感じした。